柴犬は飼いやすいのか?性格や病気・特徴など獣医視点で見てみる

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犬のブログとかよく見るのですが、幸せそうに暮らしてるわんちゃん、ネコちゃんの写真がたくさん出てきます。

僕は圧倒的な猫派なのですが、動物病院に来る動物は圧倒的に犬の方が多いのです。

特に田舎になればその傾向は強いそうです。

今、住んでるところそこまで田舎ってわけではありませんが犬が多いです。

都会になるとウサギや鳥とかのエキゾチックアニマルがよく動物病院に来るそうです。

なぜ動物病院の話をするかというと、実は僕元獣医なんですよね。

芸能とかスポーツとかの記事を書くのもいいけど、一番人に役に立ちそうな知識って、ここじゃね?

と思ったので。獣医関係の事も少しずつ書いていこうかと思います。

ただ、専門的な感じではなく、日々の診療の感想や気づいたこととか、色々と雑記的な感じで気が向いたら書いていこうと思います。


ちなみにネコ派なんで、あんまり犬を飼ったことがありません。

でも、普通の人より多くの犬には接してる自信があります。

なのでその犬の特徴なんかはよくわかります。

大半は緊張して、ビビりまくってる犬なんですが。

まあ、獣医の視点から見た犬種の違いって、他のサイトやブログにはあんまりないので、新鮮かなと思って書いてみたいと思います。

 

柴犬は飼いやすい?

まず、なぜ柴犬かと言いますと、僕が一番好きなんですよね。

あのかわいいフォルムと尻尾の感じ。

一番勝ってみたい犬は間違いなく柴犬でした。

動物病院に入るまでは・・・

 

案外神経質

動物病院では結構怒るんですよ。

特に僕たちは注射を打つのが仕事なんで嫌われます( ;∀;)

初めて診る柴犬の場合、口輪が必要か見極めるところから始めますね。

柴犬にまともに噛まれた場合、下手したら指を骨折することもあるんで。

ただただ逃げようとする子もいれば、あからさまに牙をむいて威嚇してくる子もいます。

ひどい子になると、注射すら打つのが難しいこともあります。

こういった子は予防接種だけだったらいいのですが、病気したときに治療がまともにできないこともあります。

 

逆に悟ってしまってるのか、微動だにしない子もいます。

何しても怒らないし、人が好きって子もいます。

こういった子を見るとめちゃめちゃテンション上がります。かわいすぎる!!

そんな柴犬の飼い主を見ると、穏やかな人のいいおじいちゃんおばあちゃんが多いですね。

犬の場合、性格はもともとの気性の部分も大きいですが、幼少期からの育て方が大事だなと思います。

 

ただ、動物病院で怒ったりする子も、家では全然怒らないことも多いです。

それは柴犬の特徴として、主人を決めるとその人に対しては従順で誠実だからです。

なので知らない獣医に対しては攻撃性むき出しになっちゃうのでしょうか。

他にも毎日餌をあげてるお母さんに対して噛んだり、吠えたりするけど、何にも世話しないお父さんにはめちゃめちゃなついている、という話もよく聞きます。

そういうお母さんは動物病院でグチをひととおり吐いて帰られますね。ご苦労様です。

 

そして、物覚えはよく、お手やおかわりくらいは結構簡単に覚えてくれます。

友達の家の柴犬は新聞取ってきてと言ったらしっかり持ってくる、という芸当ができました。

でも日付はわからないので昨日の新聞を持ってきてましたが・・・

 

ということで簡単に性格をまとめると

主人に対しては従順

攻撃性は高い子が多いがたまに悟ってる子がいる

結構神経質な部分がある

賢い

と言ったところですね。

これは紀州犬などの日本犬の特徴でもありますね。

 

病気は

基本的にはあんまり病気になるイメージ無いです。

しかし、柴犬に多い病気はあります。

アトピー性皮膚炎

これが多いですね。目の周りや口周り、四肢がかゆくなってきます。

外耳炎を持ってる子もいます。

根本にアトピーがあると治らないんですよね。

しかも3歳くらいまでに発症する場合が多いですから、治療は10年は続くと思ってた方がいいですね。

軽い症状であれば途中で休薬したりする子もいますが、多くの場合、継続して薬をあげないといけません。

ここで考えないといけないのが、薬代です。

アトピーの薬にはステロイド、シクロスポリン、アポキルといくつか薬があります。

ステロイド

これが一番安価です。

ただ薬代が1日100円だとして、1年間で4万円くらい(処方量とかも併せて)かかります。

しかも、ステロイドを継続して使用していると、肝臓や腎臓に負担がかかるほか、ホルモンバランスが崩れることも予想されるので、できるだけ低用量で使用することが望ましいです。

定期的な血液検査が必要になります。

シクロスポリン

あまり副作用が少ないのですが、高価です。

ステロイドの3・4倍くらいかかるのではないかと思います。

しかも、ステロイドと比べて、効果が出る子が少なく、効果が出るまでにしばらくかかります。

ただ、ステロイドで効果なかったけど、シクロスポリンならかゆみが収まるってことはたまにあります。

アポキル

こちらも今のところ副作用があまりないとされています。

シクロスポリンと同等かやや安いくらいの金額ではないかと思います。

この薬はステロイドと同じくらいかゆみを減らすことができますが、薬の効きがそこまで良くない子もいますね。


アトピー性皮膚炎になると日々治療しないといけないのでちょっと大変かもしれません。

ちなみに予防のしようはありません。

 

特発性前庭障害

これになるのはほとんど老犬ばっかりです。

非常に病状が特徴的なので、飼い主さんが見ても一発でわかると思います。

目が泳いでいるのがわかるでしょうか?

この場合はさらに右に頭が傾いています。

典型的な前庭障害の症状です。

もちろん、CTやMRIを取った方がよいのですが、ほとんどの場合は取りません。

治療しなくても、時間とともに目の揺れが、徐々に収まっていくことがほとんどだからです。

ただ、斜傾と言って首を傾げた状態は、その後も後遺症として残る場合が多いです。

僕たちでいうとぐるぐるバットした後の状態が何日も続きます。

場合によっては吐き気が出て、食欲がなくなる場合がありますので注意が必要です。

 

白内障

これはアトピーになるとよく目の周りを掻くのでなりやすいのではないかと言われています。

実際にはよくわかってませんが。

柴の老犬でたまに見られます。

 

フィラリア

柴犬ってまだ結構屋外で飼われてる人が多いので、案外フィラリアにかかってることが多いですね。

たまたま下痢をしたとかで、何年かぶりに来院して発覚する場合があります。

フィラリアは予防できる病気なので、飼い犬をフィラリアに罹患させてしまう人は飼い主失格です!

どっかのサイトに、フィラリアはかかっても98%は駆虫できるから、獣医師の金儲けだ!って書いてるサイトがありますが、フィラリアかかると心臓ボロボロになりますからね。

手術して助かっても、短命になりますので、犬を飼うなら狂犬病とかを差し置いてでも絶対フィラリア予防は必要です。

あっ、もちろん狂犬病も大事ですよ。

 

 

ということで、長々書きましたが、獣医に対して結構攻撃的な子が多いので、獣医になる前と比べて、柴犬を飼いたいという熱は下がり気味です。

しかし、個人的な主観で言えば、保護された柴犬で、1歳を超えている子の中には悟っている犬が多い気がします。

もし、飼うとしたら子犬ではなくて、大人になった柴犬の中から選ぶもの一つかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

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